1. 測定
- Elipse V2.0のアイコンをダブルクリックし、測定用のソフトを立ち上げる。
- “Spectrum Acquisition”をダブルクリックし、スペクトル収集窓を開く。
- デスクトップにあるDrive Cアイコンをダブルクリックし、DriveC-Tree Viewを開く。
- C:にあるNANOのフォルダ内に適当なサブフォルダを作る(ここではSAMPLEという名のフォルダとする)。
- スペクトル収集窓の”Experiment Name”に(4)で作ったフォルダのパスを入力する。
例:C:/NANO/SAMPLE
- スペクトル収集窓の”Data File Name”に保存したいファイル名とそのパスを入力する。
例:C:/NANO/SAMPLE/XPS001
- ウインドウの下半分にあるセルの1つをダブルクリックして、セルウインドウを開く。
- セルウインドウの左上のXPS(○○)のカッコ内がB.E.(結合エネルギー)になっていることを確認。文字のところをクリックするとB.E.(結合エネルギー)⇔K.E..(運動エネルギー)が切り替わる。
- 必要事項を入力する。
- Region Name: Saveされるときのファイル名になるので、C1sなどと入力。
- Start Energy (Center Energy), End Energy
(Scan range): 測定を開始するエネルギー値と終了するエネルギー値。例えば100−200
eVを測定したいときはStart = 100, End = 200 (Center = 150, Scan
= 100)とする。
- Dwell: データ一点の収集時間(単位はミリ秒)。
- Pass Energy (⇔Retard Ratio): 電子分光器のパスエネルギー(減速率)を入力。大きいほどエネルギー分解能が悪いが、信号は強い。
- No. of Scan: スキャンの回数。
- レンズとX線源の設定をおこなう。
- レンズ:Option ⇒ Lens Modes から”small area 1mm2”もしくは”Large Area”を選ぶ。
- X線源:Option ⇒ X-ray Sourceで使用する線源を選ぶ。
- 測定手段:Option ⇒ Mode/Technique でXPSを選ぶ。
- レンズモードに沿って、ESCAのスリット(写真1-C)を変化させる。
Small Area 1mm2: bottom = 3.5 , top = 5.5
Large Area: bottom = OPEN, top = OPEN (OPENとは数字の大きいほうへ最後まで回した状態)
- 測定開始Startを押す。
もしカウントが100,000 cpsを越えたら、直ぐに測定を止め(Abortをクリック)、レンズの変更もしくはPass Energyの変更(小さい値へ)により100,000
cpsを越えないようにする。
測定中にスキャン回数を変更できる。その他のパラメータは測定中に変更してもその測定には無効となる。
2. データ転送
- Elipse V2.0のアイコンから測定用のソフトを立ち上げる。
- “Data File Export”をダブルクリックし、ウインドウを開く。
- “Eclipse ASCII”を選び、“Data⇒ASCII”ボタンを押す。
- 新しいウインドウが開くので、移送したいファイルを選びLoadする。もしこのときファイルやフォルダが見えなければ、”File Type”を”All Files”に変更する。
- 保存先を聞いてくるので、A:ドライブにフロッピーがあることを確認して、Aドライブに保存する。
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