分子スピンシンポジウム

第5回分子スピンシンポジウム(公開)

主 催: 本科研費総括班
後援: 日本化学会
日程: 12月23日(金)13時ごろ〜24日(土)15時ごろ
場所: 岡崎コンファレンスセンター
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岡崎コンファレンスセンター地図
 
参加費: 無料
懇親会費: 5,000円(予定)
問合先: (名大院理)阿波賀邦夫
TEL: 052-789- 2487   E-mail: awaga@mbox.chem.nagoya-u.ac.jp



<プログラム>
12月23日(金)
[座長:阿波賀 邦夫]
13:00-13:10 はじめに
13:10-13:40 【O01】π共役スピン系の光励起状態を介した交換相互作用とスピン整列、 およびスピンダイナミックス (阪市大院理)手木 芳男(A01-05)
13:40-14:10 【O02】セレンを含む新規スピン分極ドナーの開発 −伝導電子−局在スピン相互作用系の構築を目指して− (茨城大理)川田 勇三(A02-07)
14:10-14:40 【O03】メソ多孔体中での酸素分子・NO分子の磁気挙動 (九工大工)美藤 正樹(A03-13)
14:40-15:10 【O04】ナノスケール薄膜の表面化学的磁化制御と評価 (分子研)横山 利彦(A02-10)
15:10-15:40 Coffee Break
[座長:横山 利彦]
15:40-16:10 【O05】水素結合によるナノ粒子集積体の完全制御に向けて (兵庫県立大院)木村 啓作(A02-09)
16:10-16:40 【O06】DNA修飾型及びデンドリマー型アミノキシルラジカル集積体 の水プロトン緩和能 (九大院薬)古賀 登(A03-12)
16:40-17:10 【O07】弱磁性物質への磁気力を利用した生体物質・細胞制御 (千葉大工)岩坂 正和(A01-02)
17:10-17:40 【依頼講演】 金属錯体超微粒子:その多様な外場誘起現象 (産総研)川本 徹
18:00-20:00 懇親会
 
12月24日(土)
[座長:古賀 登]
9:00-9:30 【O08】NOによるグアニンニトロ化反応を介するシグナル伝達機構 :ニトロ化シグナル (熊大院医薬)赤池 孝章 (A03-16)
9:30-10:00 【O09】In vivo ESR/スピンプローブ法による植物のストレス応答機構の研究 (山形大工)尾形 健明(A03-15)
10:00-11:00 【ポスタートーク】
  11:00-13:30 【ポスターセッション・昼食】
[座長:菅原 正]
13:30-14:20 【招待講演】非局在白金(V)-白金(V)結合を持つ一次元錯体の反応と性質   (早大理工)松本 和子 
14:20-15:00 【依頼講演】光励起三重項電子スピンを利用して、核スピンを「そろえる」 (阪大院基礎工)武田 和行
15:00-15:30 全体討論

ポスターセッション
(班員発表)
【P01】 環状チアジルラジカルの動的物性 名大院理  阿波賀 邦夫・藤田 渉・梅園 義勝・田中 利幸・岡本 健太郎・ 西坂 允宏 (A01-02)
【P02】 弱磁性物質への磁気力を利用した生体物質・細胞制御 千葉大工  岩坂 正和、東大院医  上野 照剛 (A01-02)
【P03】 Co中空球殻状クラスターの操作配置 情報通信研究機構  照井 通文 (A01-02)
【P04】 一重項ビラジカル化合物の合成と二光子吸収特性 阪大院理  久保 孝史・森田 靖・中筋 一弘 (A01-03)
【P05】 スピン集積体の磁気的局所構造と機能発現メカニズムの解明 北大院理  丸田悟朗・武田 定 (A01-04)
【P06】 π共役スピン系光励起状態を介した交換相互作用とスピン整列、 およびスピンダイナミックス 阪市大院理  手木 芳男 (A01-05)
【P07】 ニトロキシドから誘導されるアルコキシアミンのC-O結合の解離に対する 速度論的評価 阪市大院工  三浦 洋三・市川 絢子 (A01-05)
【P08】 金属微粒子上でのジアリールエテンのフォトクロミズム 九大院工  松田 建児 (A01-06)
【P09】 スピン分極分子ワイヤー・金ナノ粒子ネットワークにおける導電挙動のミクロな描像および両親媒性スピン分子の合成 東大院総合  東大院総合  菅原 正・鈴木 健太郎・Patrick Nickels・松下 未知雄 Jiao・鈴木 健太郎 (A02-07)
【P10】 セレンを含む新規スピン分極ドナーの開発−伝導電子 −局在スピン相互作用系の構築を目指して− 茨城大理  川田 勇三 (A02-07)
【P11】 単分子磁石の合成 筑波大院数理物質科学  二瓶 雅之 (A02-07)
【P12】 カチオン性界面活性剤を用いたプルシアンブルー類似体・ Fe-CN-Co錯体ナノ微粒子の合成と構造変換 北陸先端科学技術大学院大学  山田 真実 (A02-07)
【P13】 分子スピン量子コンピュータ:分子スピンの量子情報科学への応用 阪市大院理  工位 武治・佐藤 和信・新納 隆・西田 辰介・豊田 和男・
塩見 大輔 (A02-08)
阪大院基礎工  Robabeh Rahim・北川 勝浩
阪大院理  上田 顕・鈴木 修一・森田 靖・中筋 一弘
分子研  古川 貢・中村 敏和
【P14】 ナノ粒子特性の表面配位子による制御 兵庫県立大  八尾 浩史・木村 啓作 (A02-09)
【P15】 ナノスケール薄膜の表面化学的磁化制御と評価 分子研  横山 利彦 (A02-10)
【P16】 アセチリド化合物を原料とするナノ構造の生成 分子研  西條 純一・西 信之 (A02-10)
【P17】 シクロデキストリン保護金クラスターの触媒作用 分子研  佃 達哉 (A02-10)
【P18】 強磁性酸化物ナノギャップ電極 / ナノ粒子・有機薄膜複合体の形成 阪大産研  田中 秀和 (A02-11)
【P19】 剛体溶液中で大きな活性化エネルギー障壁を持つ単核単分子磁石の構築と その磁気挙動 九大院薬  麻生 真理子・唐沢 悟・古賀 登 (A03-12)
【P20】 ビタミンEによる生体老化防御のフリーラジカル生成・消滅ダイナミクス 愛媛大理  向井 和男・小原 敬士・長岡 伸一 (A03-13)
【P21】 FI-ESR法によるヒドロキシルラジカルとアミノ酸の反応速度解析 京工繊大  田嶋 邦彦 (A03-13)
【P22】 メソ多孔体中での酸素分子・NO分子の磁気挙動 九工大工  美藤 正樹 (A03-13)
【P23】 プロトン電子二重共鳴法を用いたレドックス動態の同時分離分子イメージングと 病態モデルへの応用 九大院薬  山田 健一・安川 圭司・市川 和洋・内海 英雄 (A03-14)
【P24】 アシル保護ヒドロキシルアミンプローブによる生体内レドックス評価のための基礎検討2-NO発生剤の影響 崇城大学薬  竹下 啓蔵、放医研 安西 和紀・
斉藤 圭太・小澤 俊彦 (A03-14)
【P25】 胃粘膜組織における誘導型NO合成酵素活性とシクロオキシゲナーゼ-2活性とのクロストーク 山形県産業技術振興機構  吉村 哲彦(A03-15)
【P26】 In vivo ESR/スピンプローブ法による植物のストレス応答機構の研究 山形大工  尾形 健明・伊藤 智博・大矢 博昭 (A03-15)
【P27】 NOによるグアニンニトロ化反応を介するシグナル伝達機構:ニトロ化シグナル 熊本大医  赤池 孝章・芥 照夫・澤 智裕 (A03-16)
【P28】 銅蛋白質アズリン活性部位電子状態におけるプロトンの影響 金沢大院自然  長尾 秀実

木村先生講演 尾形先生講演 川本先生講演 横山先生講演
岩坂先生講演 古賀先生講演 手木先生講演 赤池先生講演

《会場風景》


《概要》

第5回「分子スピン」シンポジウム報告
平成17年12月23,24日、自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンターにおいて、第5回「分子スピン」シンポジウムが開催された。
最終年度を目前にして、特定領域としての成果の集約に向けて研究発表と討論を行った。
会議の冒頭、阿波賀より領域形成の目的とこれまでの経緯、研究の進捗現状について紹介され、全員でこれを確認した。
さらに、成果の取りまとめに向けての青写真が示され、各研究者が残りの期間で取り組むべき課題が示された。
引き続いて研究発表に移り、手木は、光励起状態を介した交換相互作用とスピン配列およびそのダイナミクスについて報告した。
川田は、セレン原子を含む新しいスピン偏極分子の合成研究の現状を紹介した。
美藤は、メソ多孔体中での酸素分子やNO分子の化学吸着とその磁気特性について説明した。
横山は、ナノスケール磁性薄膜の表面化学的な制御とその検出法について報告した。
木村は、金微粒子の有機分子による表面修飾と、その間の水素結合を利用した超結晶作成の方策について議論した。
古賀は、MRI造影剤への展開に向けて、水溶性有機ラジカルの合成とその水プロトン緩和能の計測について発表した。
岩坂は、赤血球の流動性に対する磁場効果や強磁性体微粒子を用いた細胞配向制御について説明した。
初日の最後には、産総研の川本徹博士による依頼講演が行われ、金属錯体微粒子に対する外場効果に対する理論研究をご紹介いただいた。
この日の夕刻には懇親会が開催され、評価・助言担当の下田達也セイコーエプソンテクノロジープラットフォーム研究所所長および中筋一弘福井工業大学教授より激励のお言葉をいただき、班員間の交流をさらに深めた。
12月24日、赤池は、NOシグナル制御機構の新たな分子メカニズムとして、8-ニトロ-cGMP生成を介するユニークな経路の存在を示した。
尾形は、in-vivo ESRによって、植物種の違いによるオゾン曝露ストレス応答の違いを分子論的に説明した。
その後、ポスタートークおよびポスターセッションに移り、午前中を終了した。
口頭発表した研究グループもポスター発表に加わり、講演時にはできなかった議論をさらに深めた。
また、ポスタートークは今回はじめての試みだったが、ポスターの内容が予習できるばかりでなく研究のエッセンスを知ることが出来ると、非常に好評であった。
午後には、評価助言担当グループより、松本和子早稲田大学教授に白金−白金結合をもつ一次元錯体の反応と物性に関して招待講演をお願いした。
さらに、大阪大学の武田和行博士に、光励起3重項状態を介した核スピン配列に関して依頼講演をお願いした。
最後の全体討論では、最終年度に向け、特定領域としての成果について議論した。
その結果、個々の研究については予想以上の速度で成果が挙がっているが、共同研究をより一層推進し、特に分子スピンとバイオスピンの境界領域において目に見える研究成果を挙げるよう努力することで意見が一致した。
また、2006年3月に名古屋で国際シンポジウムを開催することを決定した。
 このシンポジウムでは、これまでと同様、参加者全員に「質問・コメント票」を配布して各講演に対して自由な記載を求め、会議終了後に各講演者に寄せられた意見を配布した。
ひとつの講演に対して、ナノからバイオまで、広い範囲の研究者が意見を寄せるようになり、このような施策によって分野間融合は確実に進行している様子が伺えた。
最終年度の成果集約に向けて、有意義なシンポジウムを開催することができた。




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